こんにちは、はやたす(@hayatasuuu )です。
前回までの記事で、色々なAPIにアクセスしてビットコインの各種情報を取得していきました。
これらの情報は、Coincheckのアカウントを持っていなくても、誰でも簡単に取得できました。
でも以後操作するAPIでは、Coincheckアカウント内で発行されるAPI Keyが必要になります。
このAPI Keyを使うことで、Coincheckのサーバーは「誰がAPIにアクセスしているのか」を把握してるわけです。
プログラムを使ってビットコインを売買できるのは”API Keyのおかげ”というわけですね。
というわけで、この記事ではビットコインの自動売買に向けて、以下のステップで準備を進めていきます。
- STEP① : 仮想通貨取引所で、口座開設する
- STEP② : 口座開設したら、API Keyを発行する
- STEP③ : API Keyの情報を使って、プログラムから取引できるようにする
口座開設は以下の公式ページから済ませてください。(※フィッシングサイトに引っかからないよう、公式ページのリンクを貼っておきます!)
公式ページ:仮想通貨取引所・販売所の口座開設|Coincheck(コインチェック)
この記事では「STEP② : API Keyを発行する」から解説していきます。
API Keyの取得と設定ファイルの準備をしよう!
API Keyを使ってプログラムで取引するために、以下の3ステップを解説していきます。
- STEP① : API Keyの取得
- STEP② : config.iniの準備
- STEP③ : config.iniの読み込み
順番に見ていきましょう。
STEP① : API Keyの取得
まずはCoincheckのトップページから、自分のアカウントにログインしていきます。
公式ページ : ビットコイン購入なら仮想通貨取引所 | Coincheck(コインチェック)
ログインが完了すると、以下のような画面になります。
左サイドバーで設定(歯車マーク)をクリックし「APIキー」を選択しましょう。
そうすると画面が遷移して、APIキーを生成できる画面になります。
「新たにAPIキーを追加する」をクリックしていきましょう。
新たなポップアップが立ち上がったら、以下のように設定をしていきます。
最後にOKをクリックすると、元の画面に戻って「アクセスキー」と「シークレットアクセスキー」が表示されているはずです。
この2つを使うことで、Coincheckアカウント保有者向けのAPIを利用できるようになります。
またAPI Keyは、いつでも無効・削除できます。
無駄なリスクを取らないように、使わなくなったら積極的に無効・削除していきましょう。
STEP② : config.iniの準備
API Keyの取得が完了したので、次に設定ファイルを準備していきます。
まずはVSCodeでconfig.ini
というファイルを作成しましょう。
作成が完了したら、ファイル内に以下の内容を書いていきます。
[coincheck]
access_key = xxx
secret_key = yyy
xxxの部分にはアクセスキーを、yyyの部分にはシークレットキーを入力します。
Pythonファイルではないので、""
や''
を付ける必要はありません。ダイレクトにコピーしたものを貼り付けていきましょう。
記入が完了したらconfig.ini
を保存します。
STEP③ : config.iniの読み込み
それではいま準備したconfig.ini
をPythonで読み込んでいきましょう。
そのためにはconfigparser
を使って、次のようなコードを書きます。
import configparser
conf = configparser.ConfigParser()
conf.read('config.ini')
最初にConfigParserオブジェクトからインスタンスを生成し、readメソッドを使ってconfig.ini
を読み込んでいます。
これでファイルの読み込みが完了したので、あとはファイルの中身を参照していきます。
そのためには辞書からkeyを取り出すようにコードを書けばOKです。
ACCESS_KEY = conf['coincheck']['access_key']
SECRET_KEY = conf['coincheck']['secret_key']
このように書くとconfig.ini
に記述されている各種設定を読み込めるわけですね。
あとはconfig.ini
を読み込めていることを確認したいので、ACCESS_KEY
とSECRET_KEY
をprint()
しましょう。
コード全体しては以下のなります。
import configparser
conf = configparser.ConfigParser()
conf.read('config.ini')
ACCESS_KEY = conf['coincheck']['access_key']
SECRET_KEY = conf['coincheck']['secret_key']
print(ACCESS_KEY)
print(SECRET_KEY)
Pythonファイルを実行すると、以下のような出力になるはずです。
config.ini
で設定した中身を出力できていますね!
まとめ : API Keyの取得と設定ファイルの準備をしよう!
というわけで、この記事ではAPI Keyを取得して、設定ファイルを準備しました。
あとはコインチェックの口座所有者専用のAPIを使って、ビットコインの自動売買を実装するだけです。
ちなみに、コインチェック口座の所有者だけが使えるAPIのことを「PrivateAPI(プライベートAPI)」と言います。
※それとは反対に、誰でも使えるAPIは「PublicAPI(パブリックAPI)」と言います!
次回はPrivateAPIを使って、自分の口座残高を確認してみましょう。
PrivateAPIは少しの取り扱いが難しいですが、できるだけ分かりやすく解説していきます。