こんにちは、はやたす(@hayatasuuu )です。
この記事では、以下の内容を紹介していきます。
- このチュートリアルで学べること
- このチュートリアルを学ぶメリット
- ビットコインの自動売買で必要な前提知識とツール
- このチュートリアルを学習する上での注意点
このチュートリアルではビットコインを扱っていきますが、もちろん他のコインで自動売買することも可能です。
2021年2月現在、分散型金融DeFiや機関投資家の参入で仮想通貨市場が盛り上がっています。
Pythonを使ったビットコイン自動売買を学び始めるには、ちょうど良いタイミングかもしれませんね!
※後で解説しますが、学習を進めるにはコインチェックで口座開設する必要があります。申し込み多数により本人確認の遅れが発生しているようなので、早めの口座開設をオススメします!(口座開設は無料です!)
公式ページ : 仮想通貨取引所・販売所の口座開設|Coincheck(コインチェック)
このチュートリアルで学べること
このチュートリアルでは、Pythonを使ったビットコインの自動売買を紹介していきます。
具体的に言えば、あなたは以下を実装できるようになります。
- Pythonを使って、ビットコインの最新価格を取得する
- Pythonを使って、ビットコインを購入してみる
- 24時間365日、動き続けるプログラムを作成する
順番に見ていきましょう。
具体例① : ビットコインの最新価格を取得する
そもそもPythonを使ってビットコインの自動売買を実装するには、APIと呼ばれるツールをプログラムで操作する必要があります。
このAPIについては後の記事で解説するので、いまは気にしなくても大丈夫です。
「とりあえず、そういうものを使うんだな〜」という心構えでいましょう。
APIを使うとビットコインの売買はもちろんのこと、コインの最新価格や口座残高まで取得できます。
つまりAPIの扱いに慣れることが、ビットコインの自動売買を実装する上で必須というわけです。
APIの取り扱いに慣れるためにも、まずはPythonを使ったビットコインの最新価格の取得からスタートしたいと思います。
具体例② : Pythonでビットコインを購入する
APIの取り扱いに慣れてきたら、今度はPythonを使ってビットコインを購入してみたいと思います。
そもそも自動売買を組むためには、以下の内容をプログラムに落とし込んで上げる必要があります。
- ビットコイン購入のロジック
- ビットコインの購入
- ビットコインの売却
プログラムを使ってビットコインを購入できれば、売却の実装は難しくありません。
だからビットコインを購入さえできれば、あとは売買ロジックを組んであげるだけになります。
この”売買ロジック”が大事で、これを考えるのが醍醐味です。でも今回は僕のほうで仮決めしてしまいます。
具体例③ : 24時間365日、動き続けるプログラムを作成する
FXは24時間取引可能と言われていますが、厳密には早朝の時間と休日には取引できません。
それに対して仮想通貨市場は、本当に24時間365日動き続けています。
ということは、それだけトレードする機会も多くなるということです。
仮想通貨市場でいつでも利益を出せるように、ビットコインを自動売買プログラムも24時間365日動作し続けるようにしましょう。
注意点 : あくまでもPython学習の講座です
少し注意点があり、このチュートリアルは儲かるためではなく、あくまでもPythonを楽しく学習するためです。
ゆえに、ここで紹介する自動売買ロジックは「必ず勝てる」ものではありません。
また、このチュートリアルを学んだからといって、すぐに儲けられるわけではありません。
本当に儲けを出そうと思ったら、”自分の頭で考えて”、それをコードに落とし込む必要があります。
このチュートリアルでは、あくまで「コードに落とし込む方法を教えるだけ」です。その点はご承知おきください。
Pythonを使ってビットコインの自動売買をやってみたいけど、「ネット上の記事を読んでも分からない…」とか、「Python学習のモチベを上げていきたい」と感じていたら、このチュートリアルが役に立つはずです。
このチュートリアルを学ぶ3つのメリット
このチュートリアルを学ぶメリットは3つあります。
- メリット① : 楽しくPythonを学習できる
- メリット② : Pythonで自動売買ツールを作るための知識が身に付く
- メリット③ : 詐欺まがいの情報に強くなる
順番に見ていきましょう。
メリット① : 楽しくPythonを学習できる
まず第一に、楽しくPythonを学習できることがメリットとして挙げられます。
というのも、Pythonの基礎学習をしていると、以下のような悩みを抱えるはずです。
- いま勉強していることって、どこで使うんだろう…
- 何か作ってみたいんだけど、アイデアが浮かばないな…
- 本当にスキルアップできているのかな…
このような状態になると、最初は楽しかったプログラミング学習も次第につまらなくなります。
プログラミングに限った話ではないですが、やはり最終的なゴールがあると物事は継続しやすいです。それに一生懸命取り組むようになります。
このチュートリアルでは「ビットコインの自動売買」という、具体的でイメージしやすいもの題材にしています。
ゆえに基礎学習に飽きてしまったあなたでも、楽しみながらPythonを学習できるようになっています。
メリット② : Pythonで自動売買ツールを作るための知識が身に付く
Pythonを使って自動売買ツールを作成できること自体がメリットになると言えます。
もちろん他のプログラミング言語でも、ビットコインの自動売買は可能です。でもPythonには、テクニカル分析に使える便利なライブラリが豊富に存在します。
- Pandas : データ処理を簡単におこなえるライブラリ
- Matplotlib : グラフを簡単に作成できるライブラリ
- Numpy / Scipy : 色々な数値計算を簡単におこなえるライブラリ
このようなライブラリのおかげで、各種テクニカル指標の計算・可視化を簡単におこなえます。
仮想通貨はFXのように、自動売買を提供する業者がいません。だからプログラミングを使って自在に取引できるスキル自体がメリットになります。
メリット③ : 詐欺まがいの情報に強くなる
最後に3つ目のメリットが、詐欺まがいの情報に強くなることです。
「このツールを使えば儲けられますよ!今なら30万円で買えますよ!」みたいな、いかにも怪しい話に引っかからなくなります。
自分で作ってみると分かりますが、ツールに30万円の価値がないことや、ビットコインの自動売買で儲けるのが簡単でないことが分かります。
…
というわけで、以上が本チュートリアルを学習する3つのメリットでした。
色々と挙げましたが、Pythonを楽しく学べるだけでも十分メリットになるかなって思います!
ビットコインの自動売買で必要な前提知識と開発環境
このチュートリアルで必要になる「前提知識」や「ツール」を紹介していきます。
必要になる前提知識
技術的に必要な知識は、以下のとおりです。
- Pythonの基礎知識 : 必須です
- スクレイピングの基礎知識 : あると理解しやすいです
Pythonの基礎知識は、もちろん必要になってきます。
ただ、難しい内容は必要ないです。レベル感でいうと、僕のYouTubeで公開している「Python入門」を理解できていれば問題ありません。
また、Pythonの基礎だけでなくスクレイピングの知識があると、本チュートリアルを理解しやすくなります。
僕がYouTubeで公開しているスクレイピング入門の①〜⑨回目まで学習しているとベストです。
言い方を換えると、上記の知識があれば今すぐビットコインの自動売買を始められます。
もちろん新しいライブラリや文法は登場しますが、そのときに学んでいけば大丈夫です。
完璧な状態で挑むのは不可能なので、基礎学習を終えたら本チュートリアルに入門してみましょう。
必要になる開発環境
このチュートリアルでは、以下の環境を使っていきます。
- Python環境 : Anaconda
- エディター : Visual Studio Code
- OS : MacOS(Intel)
同じ環境で学習を進める場合には、AnacondaとVisual Studio Codeの準備をお願いします。
プログラムを書くための環境構築は、のちの記事で紹介していきます。現時点では、上記2点がインストールされていれば問題ありません。
もちろんPyCharmなど、自分の好きなエディターやIDEがあれば、そちらを使っていただいて大丈夫です。
このチュートリアルでは、「無料で使いやすく、大企業でもツール利用の申請が必要ないことが多い」という観点から、Visual Studio Codeの利用をおすすめしています。
このチュートリアルを学習する上での注意点
当コースを学習する上での注意点は、以下の3つあります。
- 取引における損失について、責任は負いかねます
- API Keyの流出など、セキュリティ面での責任は負いかねます
- 上記以外のいかなる障害・トラブルにおいても責任を負いかねます
まずはじめに、ビットコインの売買をおこなうため取引時に損失が出る可能性があります。
特にビットコインを含む仮想通貨は、ボラティリティが高いです。ゆえにリターンも大きいですが、消し飛ぶのも一瞬です。
今回も「投資は自己責任で」が当てはまります。
またセキュリティ面や、その他いかなるトラブルにおいても責任を負いかねます。必ず自己責任の範囲で学習をお願いします。
というわけで、今回の内容はここまでです。
次回は、このチュートリアルで使うPythonの環境構築を進めていきましょう!